1.ネットワーク分散処理アーキテクチャ
ネットワークを介して提供されるサービスの1つの課題は遅延です。ネットワー クゲームなどでも、アプリケーションが動いている情報処理システムからの距離によって、遅延差による不公平が生じます。
ネットワーク分散処理システムの研究テーマでは、様々な利用シーンを 想定し、広域ネットワークを介して提供されるサービスの低遅延化と遅延公平制御を実現する研究課題を扱います。
2.超低遅延光ネットワーク
大容量で低遅延なネットワーク実現の1つのアプローチは、遅延を増大する要因になりえるスイッチを利用せずにフルメッシュで光レベルで接続するオール光ネットワークを構成することです。
ただし、単純なフルメッシュ構成では、波長リソースに限界があります。超低遅延光ネットワークの研究テーマでは、これらの課題を解決する 階層化ネットワークや、少ない波長数を効率的に利用する光波長ネットワーク構 成法などの研究課題を扱います。
3.高信頼な通信ネットワーク構成法
ネットワーク事業者としての1つの課題はサイレント故障対策です。通常の故障は通知があり、直ぐに保守者がアクションできますが、通知がなくどこが故障しているかわからない故障は、ユーザからの通知を契機に発見することが多く、故障箇所の探索も時間がかかることがあります。
高信頼な通信ネットワーク構成法の研究テーマでは、定期的に通信の正常性をヘルスチェックする仕組みやトラヒックデータから故障を予測する研究課題を扱います。
共同研究
NTTネットワークサービスシステム研究所[2022, 2023]
国立情報学研究所(NII)[2023, 2024]
京都大学 [2022, 2023, 2024]
専修大学 [2023, 2024]